相手の対応に

思春期は北海道で過ごしており、高校通学は、雪の降りしきる初冬より春先までは電車とバスで した。 ちょうど春先だったでしょうか。ようやく雪も解け始めて、自転車を乗り始めた頃でした。 まだ雪の残る十字路で交通事故は起きました。 残雪が山のようになっている場所もあり、死角もある交差点もありました。 しかしながら、その十字路は死角のない交差点で、ただし雪が解け始めてスリップしやすく雪道 には轍も残っていました。 タクシーが右手に見えました。 運転に十分に注意を払っているプロが、タクシーをゆっくり運転しているという安心感もあり、 自転車が優先されることも考えて、ゆっくりと十字路を進んでいきました。 すると乗車中のタクシー男性運転手は、するするとブレーキを掛けた後、そのブレーキが利きづ らくあり、タクシーの車輪が滑っていくのが分かりました。 その時点で、自転車の運転を一時的に止めましたが、間に合いませんでした。 1センチメートル単位の誤差で自転車にタクシーのバンパーがかすり、衝突事故が起こり、自転 車が横転してしまいました。 服が残雪で汚れたのみで、なぜかタクシーの乗客が 二千円を渡してくれることに 幸いに、起き上がることが出来ましたが、タクシーの運転手より先に、乗客がすぐにこちらの異 変に気付き駆け寄ってきました。 痛みもなく、自転車の破損もなく、服が残雪で汚れた程度だったはずです倒れることについては、その瞬間だけ、中学校体育の柔道の授業で教えられた受け身の態勢の取 り方を思い出す反射神経が働きました。 倒れる方向より反対側に頭部を向けるようにしてゆっくりと倒れました。 何故だか運転手ではなくて、タクシーの乗客が、二千円を財布より差しだし、大丈夫ですか?と クリーニング代に使ってくれないかと懇願し始めました。 道を急いでいたこともあり、示談金の処理ということもあまり知らない年齢でしたが、お金を受 け取りました。 タクシーは自動車保険に加入していたはずだが、 相手はタクシーであったので、自動車保険についても確実に加入していたはずですが、今でも運 転手の対応は、あまり誠実とは言えないのでは、と疑問です。 自動車保険とは、たとえ、加入してしいたとしても、職務上必要であればこそ、その対外的な運 用が必要だと今ではそう思います。 ある意味では、交通事故にはクイックレスポンスが必要であることも勉強できました。瞬時に被 害を想定推測することも、大切です。 春先での雪道運転では、四輪と二輪車の交通事故を 念頭に置くことも必要 北海道と言っても札幌は大都市もあり、大都市の雪道での運転は難しい部類にも入ります。 雪道専用のスタッドレスタイヤがあり、やはり、それでも冬の安全運転には注意が必要です。 北海道での道路運転では、夏場は道が広く冬場は道が狭く、季節により運転の環境がかなり異な ります。 基本は降雪地帯の雪道では、自転車の運転は想定が出来にくく、意識としても自動車運転は、自 動車でも四輪のみを想定しがちです。 ところが初冬や春先では、二輪車も想定することが求められます。 春先は特に、季節の変わり目でもあり、雪国であっても、二輪車が道路運転をしていることも十 分に考えられます。 そうしたシミュレーションが出来なければ、同様な事故はやはり起こる可能性が高く、危険度も かなりあるのでは、と思われます。 春先での雪道運転では、特に四輪自動車と二輪車の交通事故も回避することを念頭に置くことも 必要でしょう。 (

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