スマホの『ながら運転』

忘れもしない2016年の12月30日。年末とあって何となくバタバタと忙しい感じがしていました。私は仕事納めという事もありお客様の所に挨拶をしてまわり時間も17時を過ぎたので会社に戻るために車を走らせていました。
峠に向かって走って行く中で突如、激しい音が聞こえたかと思うと私の視界に横滑りしてくる車が前方から近づいてきたのです。
運よく左側にはトラックがいつも止めてある駐車場があったので緊急避難をして私自身は何もなかったのです。
なにが起こったのか瞬間的には分かりませんでしたが、とにかく横滑りしてきた車に近づいたらフロント部分はなにかに衝突したかのように壊れていて、フロントガラスも割れていて運転手の男性が倒れ込んでいました。
すぐに救急車と警察に連絡をして男性に声掛けをしたが息はしていましたが中々意識は戻らなかったのです。
周りを見渡すと事故を起こした車の50mほど後方には『く』の字に曲がった電灯がありました。おそらく電灯にぶつかったのだと判断しました。
峠に向かう道だったので車通りも少なかったのですがトラックの運転手が事故に気づき近ずいてきたのです。
その方と話して取り敢えず運転手を車から一緒に出そうと言う事になりました。
そして彼を車から引っ張り出した時に気付いたのですが彼の手にはスマホが握られていたのです。
その後は救急車と警察が来たので私は事故を目撃したという事で調書をとり、現場から立ち去ったので彼がどうなったかは分かりませんが私が思うには彼は運転中にスマホをいじっていて電灯にぶつかったのだと思いました。今でも運転中にスマホが鳴るとあの事故の事が脳裏に浮かんでくるのです。彼には悪いが確実に私の『スマホのながら運転』の防止にはなってくれています。

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