10年以上前、母が年末の雪が降っている昼間に車を運転していました。5cmくらい積もっており、視界もあまり良くなかったため、運転があまり得意でない母は時速30キロ以下でゆっくり走行していました。信号のない細い交差点に差し掛かり、直進しようとしていると、右側からゆっくりバイクが走ってきました。あまりにゆっくりだったため、母はバイクが一時停止すると思い、そのままゆっくり直進しました。すると、バイクも停まらずにゆっくり直進し衝突してしまいました。母が走行していた道路が優先道路だったものの、相手側がバイクということで母も相当ショックを受けていました。相手の方は弟の同級生で、知的障がいをもってあり施設に入所してある男性でした。その日は、外出許可が出ていないのに一人でバイクに乗り出かけていたそうで、ご両親も施設の方も「こちらが悪いので、すみませんでした。」と言われたそうです。しかし、相手の男性は足の骨にヒビが入ってしまっていたようで、母は何度か病院にお見舞いに行っていました。
今回の交通事故は相手側が悪いことになりましたが、そもそも運転が得意でないと自覚しているのに雪が降る視界が悪い日に運転するのは控えておくべきだったと感じました。どんなに通り慣れた道でも、悪天候での運転は何が起こるか分からないうえに、とっさの判断もしにくくなります。今のようにドライブレコーダーが主流ではなかった時代、穏便に和解できないケースの方が多かったと思います。運転に慣れていたとしても、悪天候の運転は控えておいた方がいいと感じた身近な交通事故でした。