事故により身体障害が残存した女性

知人の話です。 彼女が19歳の時、横断歩道を自転車で通行中に左折してきた車にはねられました。5~6m程度ふき飛ばされ、右腕骨折、肋骨3か所骨折、脳挫傷を負う大事故でした。彼女は事故後1週間意識不明、意識が戻ってからも脳挫傷の影響で右半身が不自由となりました。1年半いろんな病院でリハビリを続けましたが、右半身の機能は完全には戻らず歩くのには杖が必要になりました。 事故の前、彼女は看護学生で将来は看護師になることを夢見ていました。しかし、事故のために人の世話はおろか、自分の身の回りのことすらままならない状況になり学校を退学せざるをえませんでした。 彼女が弁護士に依頼したのは、事故相手の保険会社が保険金の支払いを渋っていたためです。怪我の治療やリハビリなどの医療費の支払いには応じたものの、障害が残ったこと、夢見ていた看護師の道が閉ざされたこと、一般的な仕事に就くことが難しくなったことなどに関する保険金の支払いにはなかなか応じてもらえませんでした。 彼女が相談した弁護士はとても親身な方で、彼女にとって少しでも有利になるように対応してくれたと聞いています。弁護士さんを通しての保険会社との交渉もなかなか思うように進まず、示談に至るまでに2年の歳月がかかりました。しかし弁護士さんが時に彼女を励ましながら粘り強く対応してくれたおかげで、彼女が将来看護師として稼ぐはずだった賃金も含めた賠償金を支払ってもらえることになったそうです。 この間、彼女も就労に向けて努力していましたが、障害をもつ彼女を雇ってくれる職場はなかなか見つからず、生活にも困窮していたそうです。彼女は弁護士さんに相談して本当に良かったと言いながらこの話をきかせてくれました。

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